アルベド~アルベルト

*アルベド

 物体表面で反射される光の割合をアルベドという。「たとえば、雪の通常アルベドはほぼ1.0であるが、木炭は0.04である」。

*アルベーナ

 ブルガリア黒海沿岸北部の観光保養地。バルナの北東30kmで海水浴場がある。地図をみてみると、黒海西岸諸国の海岸線は、南からトルコ、ブルガリアルーマニアと、ほぼ等間隔に配分されていることがわかる。こうみると、モルドバ黒海に出口を持たず、地政学的に難しい位置にある。

*アルベラ

 アルベラとは、現エルビル。報道ではアルベルが多いだろう。シュメールのシュルギ王からのレキシをもち、《ガウガメラの戦い》で有名だ。このガウガメラは、ガウガメラ平原の意で、アルベラから100km近く離れた平原のこと。アレクサンドロスガウガメラに陣をしいた。「ガウガメラ(アルベラ)の戦い」と表記されるのは、このためである。住民はキリスト教徒、イスラムスンニー派クルド人とが混在する。キリスト教徒はイラクでは少数民族に限られる。

8月以来、数千人のイラク人難民が、クルド自治区のアルビルを経由してヨルダンに流入してきている。

http://www.international-press-syndicate-japan.net/index.php/region/middre-east/2611-iraqi-christians-seek-shelter-in-jordan-after-is-threats-3

*アルベール1世

 ベルギー国王(在位1909~34)として第一次世界大戦で中立宣言したがドイツの侵略を受け、連合国側に立ち参戦。「ベルギーの中立自体は1839年のロンドン条約によってイギリス・フランス・プロイセン・オーストリア・ロシアから保証されていた。(

西部戦線 (第一次世界大戦) - Wikipedia)」。ベルギーを含む低地帯をどの勢力が支配するのかは、イギリスの安全保証に直結する、デーン人の侵攻、ノルマン=コンクェスト、百年戦争以来の問題である。なお、《アルベール2世》は1993年~2013年在位のベルギー国王で、言語戦争(フレミア・ワロニー問題)の際にも、「国家統一の象徴として重要な役割を担った」。現国王は、フィリップ。

*アルベルツス・マグヌス

 ブリタニカ百科事典ではtuをツと読む。トマス=アクィナスも弟子の一人。アリストテレスの注釈だけでなく、ディオニュシオスの注解も施している。これが、弟子シュトラスブルクのウルリヒらを通して、14世紀ドイツ神秘主義の源流となる。

*アルベルティ・バス

 アルベルティ・バスは、「ハイドンモーツァルト、ベートーベンらも用いた」。ドソミソ・ドソミソ・レソファソ・ドソミソの伴奏で有名な、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ第16番ハ長調 K.545」にみられる。今でこそあたりまえの奏法なのだが、意外と新しい奏法なのだ。